家具の塗装と水性塗料
みなさま、こんにちは。 今回は木製家具の塗装、そしてイッピー全コレクションで採用を始めている「水性塗料」について詳しくお話したいと思います。 その前に... まず、「塗装にどのような種類があるのか」と「どうして木製家具に塗装をするのか」を簡単に説明します。 木製家具に施す塗装の種類としては ・色の成分と水を混ぜる「水性塗装」 ・乾燥が速く塗膜硬度もでやすい「油性塗装」 ・木の肌触りを直接感じることができる「オイル塗装」 これらが有名です。 塗装をせず、木部をそのままにすると... 水分を含みやすくなり、また 反ったりねじれたりします。木部表面を保護し、日常生活の道具として使っても木部に問題が起こりにくくするため、家具には塗装をしてあげるのです。 上記の塗装方法にはそれぞれの良さがありますが、私たち moji としてはイッピーの基本仕様として水性塗料を採用することにしました。 「どうして 油性 (ラッカー) 塗料から水性塗料に変えたのか?」 理由は2つあります。 1.人体への配慮 油性塗料では揮発性のある溶剤を混ぜて塗料を作ります。塗装したのち、この溶剤が揮発することで塗膜が硬化するのです。この塗料にはホルムアルデヒドや揮発性有機化合物質などが含まれており、放散しきるまでに少し時間がかかります。また、製造現場の塗装スタッフにも水性塗料の方が人体負荷を抑えることができ、健康被害のリスクを大きく軽減できると考えています。 2.環境への配慮 油性塗装の片付けではシンナーなどを使う必要があります。一方、水性塗装とは60~70%が「水」からできている塗料のため、従来の油性塗料と比べ臭いがほとんどありません。また塗料を薄めたり、後片づけの際は「水」を使って洗い流せるため、排水等での環境負荷も少なくなります。 現在、木製家具製造業界にも水性塗料の商品が少しずつ増えてきて、生産する現場でも油性塗装から水性塗装への切り替えを目にすることが多くなってきました。...
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