STAFF BLOG

家具の塗装と水性塗料

家具の塗装と水性塗料

みなさま、こんにちは。 今回は木製家具の塗装、そしてイッピー全コレクションで採用を始めている「水性塗料」について詳しくお話したいと思います。 その前に... まず、「塗装にどのような種類があるのか」と「どうして木製家具に塗装をするのか」を簡単に説明します。   木製家具に施す塗装の種類としては ・色の成分と水を混ぜる「水性塗装」 ・乾燥が速く塗膜硬度もでやすい「油性塗装」 ・木の肌触りを直接感じることができる「オイル塗装」 これらが有名です。   塗装をせず、木部をそのままにすると...  水分を含みやすくなり、また 反ったりねじれたりします。木部表面を保護し、日常生活の道具として使っても木部に問題が起こりにくくするため、家具には塗装をしてあげるのです。 上記の塗装方法にはそれぞれの良さがありますが、私たち moji としてはイッピーの基本仕様として水性塗料を採用することにしました。   「どうして 油性 (ラッカー) 塗料から水性塗料に変えたのか?」 理由は2つあります。 1.人体への配慮 油性塗料では揮発性のある溶剤を混ぜて塗料を作ります。塗装したのち、この溶剤が揮発することで塗膜が硬化するのです。この塗料にはホルムアルデヒドや揮発性有機化合物質などが含まれており、放散しきるまでに少し時間がかかります。また、製造現場の塗装スタッフにも水性塗料の方が人体負荷を抑えることができ、健康被害のリスクを大きく軽減できると考えています。   2.環境への配慮 油性塗装の片付けではシンナーなどを使う必要があります。一方、水性塗装とは60~70%が「水」からできている塗料のため、従来の油性塗料と比べ臭いがほとんどありません。また塗料を薄めたり、後片づけの際は「水」を使って洗い流せるため、排水等での環境負荷も少なくなります。   現在、木製家具製造業界にも水性塗料の商品が少しずつ増えてきて、生産する現場でも油性塗装から水性塗装への切り替えを目にすることが多くなってきました。...
続きを読む
地域施設でのイッピー

地域施設でのイッピー

みなさま、こんにちは。 残暑厳しい毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。   7月20日付けの NEWS 投稿にて「地域支援の取り組み」と題し、弊社の活動をご報告させていただきました。 その後、地元 横浜市中区・西区版の タウンニュース (7月28日発行)でも取り上げていただき、また先日は今回の寄付先のひとつである「児童家庭支援センターらいく」さまからうれしいご連絡が届きました!         ■ よろこびのお声 『身長によって高さを調節できるところや、子どもが座りたくなるようなカラーや柔らかいデザインが好評です。 職員からは、足台があるので子どもが安定して食事をとることができる、椅子の木目が当施設のテーブルと馴染んでいるという声があがっております。 いただいた椅子を大切に使わせていただき、西区の児童福祉の向上に努めて参ります。』 そして 『イッピーをいただいたのは7月ですが、ずいぶん前から当施設にあったかのように馴染んでいます。』 ------------------------------------------------------- 心あたたまるご連絡に、スタッフ一同 元気をいただきました! イッピーがすっかり馴染み、お役に立てているお声にホッと安心。 引き続き現場で活躍してくれることを、そして施設を利用するお子さまたちの健やかな成長を願います。 moji - brand communicator
続きを読む
夏、家具との暮らしかた

夏、家具との暮らしかた

みなさま、こんにちは。 今年の夏も各地で厳しい暑さとなっています。室内空調が欠かせないこの時期、近年はテレワークも一般化しつつあり、ご自宅で過ごす時間も増えているのではないでしょうか。電気代を節約... でも、やはりエアコン等で熱中症対策も必要な季節。室温調整は悩ましいですよね。 6月、梅雨入りのタイミングでInstagramに投稿した「木の呼吸」 テーブルや椅子等の木製家具に加え、木造のお家や室内の床、壁も調湿をおこなっています。   エアコン等を使用して湿度が下がる ⇒ 水分を吐き出す ⇒ 木部が縮む 部屋の温度・湿度が上がる ⇒ 水分を吸い込む ⇒ 木部が膨張する   この調湿作用によって、木部の伸縮膨張が繰り返されると木部に割れ・反りやねじれが生じ、製品寿命を短くしてしまう可能性があります。 また、梅雨から夏にかけては次のような事例が多くみられます。 ・ふすまの開け閉めがしづらくなる ・木製の抽斗(ひきだし)が開かない ・MDF等の合板が膨らみ、張り合わせ部分が凸になる   近年はコンクリート住宅も増えたため、以前よりお部屋全体での調湿作業が減り、空間内部にある床や木製家具に調湿負担が増えている傾向でもあります。 ちょっとしたことではありますが、次のようなことで影響の軽減が見込めますので参考にしてみてください。   ・収納家具の背面と壁がぴったり当たるように設置しない ・陽射し(特に朝夕の長い陽射し)が当たるところに設置しない ・エアコンは28度前後の適切な温度に設定し、湿度を急に下げない  ...
続きを読む