夏、家具との暮らしかた

みなさま、こんにちは。

今年の夏も各地で厳しい暑さとなっています。室内空調が欠かせないこの時期、近年はテレワークも一般化しつつあり、ご自宅で過ごす時間も増えているのではないでしょうか。電気代を節約... でも、やはりエアコン等で熱中症対策も必要な季節。室温調整は悩ましいですよね。

6月、梅雨入りのタイミングでInstagramに投稿した「木の呼吸

テーブルや椅子等の木製家具に加え、木造のお家や室内の床、壁も調湿をおこなっています。

 

エアコン等を使用して湿度が下がる ⇒ 水分を吐き出す ⇒ 木部が縮む

部屋の温度・湿度が上がる ⇒ 水分を吸い込む ⇒ 木部が膨張する

 

この調湿作用によって、木部の伸縮膨張が繰り返されると木部に割れ・反りやねじれが生じ、製品寿命を短くしてしまう可能性があります。

また、梅雨から夏にかけては次のような事例が多くみられます。

・ふすまの開け閉めがしづらくなる

・木製の抽斗(ひきだし)が開かない

・MDF等の合板が膨らみ、張り合わせ部分が凸になる

 

近年はコンクリート住宅も増えたため、以前よりお部屋全体での調湿作業が減り、空間内部にある床や木製家具に調湿負担が増えている傾向でもあります。

ちょっとしたことではありますが、次のようなことで影響の軽減が見込めますので参考にしてみてください。

 

・収納家具の背面と壁がぴったり当たるように設置しない

・陽射し(特に朝夕の長い陽射し)が当たるところに設置しない

・エアコンは28度前後の適切な温度に設定し、湿度を急に下げない

 

上記はイッピーの「取扱説明書 兼 保証書」の中で記載している内容もあり、それぞれに理由があります。詳しいお話はまた後日、お伝えしますね。

 

木製家具を末永く使用できるだけでなく、環境にもお財布にもやさしい行動に繋がります。ぜひこの機会に家具の設置状況と使用環境を気に留めてみてください。

 

イッピーを末永く、良好な状態でお使いいただけますように。

 

moji - wood master