YIPPYに使用する木材へのこだわり
みなさま、こんにちは。 わたしの通勤ルート途中には公園があり、最近 大木の周りに柵が設置されていることに気付きました。その柵には「ニホンミツバチの巣あり!!」と書かれていて、木の根元の穴にミツバチの通り道が見えました。 昨年の秋、自宅のベランダで花を咲かせた植物にミツバチが来て、花から花へ飛び回っている姿を見ては「どこから来ているのかなぁ?」と思い、少しミツバチについて調べてみると、生息範囲は思った以上に広いようで・・・冬は巣の中で身を潜めていたミツバチたちがそろそろ活動し始め、懸命に蜜集めをするかわいいミツバチの中に、もしかしたら秋に見かけた1匹がいるかも?再会できたらうれしいな、と想像が膨らむブログ担当です。前置きが長くなりましたが本日は「YIPPYに使用する木材へのこだわり」と題し、どのような観点から木材を選定しているのかをお話したいと思います。 1.家具を作るとき、どんな材料を選んでいるの? 木材を加工して家具を製造する大前提は 日常生活での使用で容易に壊れないための適した材料であること です。また、適材適所も重要で、椅子やテーブルであれば動かしたり重量物を置いても壊れないこと。タンスであれば四季のある日本でも問題なく衣類が守られたり、抽斗(ひきだし)が常に動くことが求められます。「壊れないための木材」というのは、一番簡単な指標としては木材密度を示す比重が挙げられます。詳しいことは省きますが、比重が大きいほど高密度で硬い、ということになります。 上記の高密度の木材が家具には適しているのですが、同時に 加工のしやすさ という点も考慮する必要があります。 どういうことかと言いますと、硬すぎても機械の刃物を早く劣化させてしまったり、また油分を含んだ木材はカット加工をすると刃物に付着し、加工スピードが大きく落ちてしまうのです。 このような理由から、家具製造方法によって使用する材種が絞られます。 2.YIPPY各コレクションの木材を選んだ理由は? YIPPY(イッピー)を製造するにあたり、前述の密度そして加工のしやすさに加え 安定的に入手可能な木材であること そして、もちろん木材特有の表情(木目)や価格とのバランスを検討した結果、YIPPY COZY(イッピーコージィ)・YIPPY TUNE(イッピーチューン)にはラバー材YIPPY NOVEL(イッピーノーブル)にはオーク材を採用しています。 ラバー材(ゴムの木):東南アジアに分布しており、天然ゴムの原料を採取した後、その木を切って木材加工していきます。ラバー材は比較的成長が速く、計画的に植林されているため、安定的な入手が可能です。ただし、熱帯雨林地域で育ったラバー材は、乾燥した材料でも木材が反ったり捻じれたりする難点が。そのため、木材をカットし、乾燥したものを集成した木材(集成材)にしたり、剥ぎ材にすることで、この難点を解消しています。しかし、集成材はあらゆる材が集まっているため、色差が大きく装飾材には適しません。YIPPY COZY(イッピーコージィ)・YIPPY TUNE(イッピーチューン)のラバー材は、横剥ぎ材という2枚の板を隣合わせにした方法により、反り・捻じれを防いでいます。 YIPPY COZY(イッピーコージィ)はフルペイントのデザインなので素地の色差は気になりませんが、YIPPY TUNE(イッピーチューン)は現地製造スタッフにより、色差がなるべく出ないように木を組み合わせて「木材」にする工夫を施し、手間をかけて作り上げています。ただし、天然木のため木目・色を完全に合わせることはできません。この点はどうぞご了承ください。 オーク材:YIPPY NOVEL(イッピーノーブル)の材料であるホワイトオーク材は、北米大陸を中心に分布しており、見た目の美しさ・木材加工のしやすさから、住宅のフローリング等の内装材や、家具材料として重宝されています。日本国内では戦後針葉樹の植林がメインで、現在の広葉樹は北海道産や東北産がありますが、希少性によって価格が高騰。ロシアや北米などの輸入木材が大半を占めている状況です。NOVEL(ノーブル)は木目の美しさを表現し、お部屋のコーディネートに調和する高いデザイン性を重視してホワイトオーク材を採用しています。しかも、ただのオーク材ではありません。広葉樹の輸入材規格基準として定められたFAS材(First And...
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